吉見のいちご畑 横田農園 は、現在準備中です。

2016/04/14 00:49

昨日の日経新聞に、「レクサス農機は必要か」という題名の記事が出ていました。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO99538760S6A410C1EA1000/

”JAとメーカーが結託して補助金にぶら下がっているせいで、生産費用が高くなっている”という内容で、農機具や農薬、肥料などの資材調達においてもっと自由競争が進め、生産資材の価格を下げるべき、という趣旨でした。

JA側の言い分としては「農機や肥料を仕入れて農家に売る事業はもうかっていない」とのことですが、現状の工程の中で儲かっていないと言わず、改善や見直しをしてもらえたらと思います。

どの世界でもそうですが、成熟した会社には現状に合わない無駄な部分が多くあります。
このようにメディアや政治家に突っ込まれることで初めて改善に動くのが日本人の体質です(^_^.)

ターゲットにされた現場は大変でしょうが・・

JAの農産物の生産部門は儲かっていませんが、それでもやっていけるのは多くの準組合員の預金や共済保険等の金融業で儲けていて、その儲けを儲からない部門に組み入れているからです。

また、農産物の生産にかかる部門には他の部門から職員を無報酬で回しているため、民間の企業が農産物の生産にかかる会社を作ったとしても競争にならず、競争相手にならないのです。

こういうわけで、儲からない部門であっても業務改善せずに過ごしていけるのです。

農家は、JAから補助金や無利子の融資を提供されているため、この仕組みから離脱するのは難しくなっています。

ただ、最近の生産者の中心は、会社を定年退職した団塊の世代にうつっており、みな企業でコスト意識を磨いてきた層です。当然資材を買うときも安いものを買う方向に動きます。

横田農園でもホームセンター数店の価格とJAの価格を常に比較しながら資材を購入しています。周囲の生産者も同じです。

このように徐々にJAから離れつつあるのです。
これからも農家はリスクを負ってでもこの儲からない仕組みからどんどん飛び出していく勇気が必要だと思っています。