先日ブログで、いちごの収穫までに２年かかる、というお話をしましたが、
なんでそんなに時間がかかるんでしょう？

購入した苗から収穫してはだめなの？と思いますよね。

実は収穫までにこんなに時間がかかるのは・・経済的な事情からです(^^)

購入した苗を本圃に植えて収穫してもいいのですが、購入した苗は１本４００円もします！
いちごの売り上げと苗代が同じ金額になってしまうんです。

こんな状況なので、購入した苗からは実を採らずにランナーをポットに受けて増やすわけです。
１株から40株くらいに増やせます（結構多いでしょ？）

でも・・それならいちごの種子から増やしたほうがたくさん増やせるんじゃないの？
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
いちご１個には100個以上の種子がついていますもんね。

でも・・いちごの苗は優れた特性を出すためにＦ１種という「雑種一代」が使われていて、
二代目以降、つまり種子にはその優れた特性が受け継がれないのです。

品種改良でさまざまないちごの品種が作られていますが、それらはF1種として販売されていて、二代目以降の特性は保証されていないのです。種子になると品種の特性が変化してしまうんです。

こんな理由から種子ではなく、ランナーから増やしています。

そういえば、以前農業イベントで種子から増やせるいちごの品種が出品されていてびっくりしました☆
時間があれば試してみたいですが、まだやったことないです。
種子から増やせればかなりの経費削減になります☆