吉見のいちご畑 横田農園 は、現在準備中です。

2016/02/27 01:14

先日日経新聞の地域欄に、さいたま市の農家が欧州野菜で法人を設立するという記事が載っていました。大手企業との取引を拡大するために、若手の農家が集まって法人を設立するそうです。

現在横田農園でも法人化について検討していますが、そもそもなんで農家が法人化する必要があるのでしょう?農業法人になるとどんなメリットがあるのでしょうか。
というわけで今日は農業の法人化についてお話ししたいと思います。

現在農業は、大半が個人の経営体で、法人化している農家は数%しかありません。
しかし、大半の個人経営農家は所得が低いことから農家の子供が農業を継がなくなっており、後継者不足が問題になっているのです。

では法人化すれば所得はアップするんでしょうか、後継者は育つのでしょうか。
法人化することで、こんなメリットがあります。

① 法人化することで、親族でなくても、たとえば従業員でも後継者にすることができるようになる。→後継者を確保しやすくなる。
・・・現在、農業大学には農家の子供はほとんどいません。これからは他人に経営を渡すほかないのです。

② 法人になることで金融機関からの信頼度がアップし、資金調達しやすくなる。→規模拡大しやすくなる。
・・・個人の経営体だと、事業主が病気になれば即廃業となってしまいます。これでは安心してお金を貸せませんよね。法人だと事業主が倒れても代わりの人でも事業を継続することができるので、銀行も安心してお金を貸すことができます。

② 金融機関だけでなく、取引先からの信頼度もアップするため、大手企業とも取引をすることができるようになる。→販路を拡大することができる。
・・・いろいろな大手企業との取引もスムーズに進めることができるようになって、所得アップにつながります。

③ 社会保険や労働保険に加入することによって、安心して働ける環境ができる。→優秀な人材を雇用しやすくなる。
・・・法人であれば、親も安心して子供を就職させることができますよね。

社会保険や労働保険の加入による負担も出てきますが、法人になることで、所得アップ、そして後継者の確保がしやすくなり、結果として農業を続けていくことができるようになるんです。

横田農園でも、おいしい吉見いちごをこれからも皆さんに食べていただけるように、そして、農業の楽しさを次の世代に伝えていけるように、これからどのように経営していくべきかしっかり考えていきたいと思っています。