吉見のいちご畑 横田農園 は、現在準備中です。

2016/01/01 01:56

お米をよく見てみると、白い米粒が混ざっていますよね。
これは「しらた」と呼ばれるもので、穂が出る時の気温が高いと多く発生する高温障害一つです。稲のでん粉合成酵素の活性が阻害され、でんぷんの蓄積が不十分で粒の中に空気が多く入ってしまい、そのため光が乱反射して白く見えるのです。

「しらた」は昔はほとんどありませんでしたが、温暖化の影響で夏の気温が高くなっている近年ではどうしても多少は「しらた」が入ってしまいます。当園で栽培している品種でいうと、特に「彩のかがやき」は高温による影響を受けやすいため、「しらた」が入りやすいのです。

食味への影響ですが、この「しらた」があまりにも多く入っていると食味が落ちますが、多少入っている分に関しては食味について全く影響はなく、美味しく食べられます。

一般的に市場流通は、見た目を優先するので、形や色が揃った物が流通します。第一は価格、第二は見た目、第三が味なのです。このため、ふるい等により「しらた」を取り除き、屑米として処理しています。
 
当園の農産物は、第一が味、第二が見た目、第三が価格なので、味に影響を与えない「しらた」については選別することなく販売しています。このため、上の写真のように白い米粒が多少まじっているかと思いますが、先ほども言ったように全く食味には影響ありませんので、安心して召し上がってくださいね(^_^)