農薬というとどんなイメージですか？

中国の冷凍餃子事件や輸入野菜の残留農薬事件などが思い浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。

危険なイメージを持つ方が多い農薬ですが、農薬の定義に含まれるのは実は化学物質だけではないんです。

「農薬取締法」という法律によると、殺菌剤、殺虫剤だけでなく、なんと害虫を食べてくれる天敵も農薬と呼ぶことになっています。

害虫や菌を殺すために使うなら、たとえそれが食用油であろうと、でんぷんであろうと、さらにはハダニを食べてくれるカブリダニであろうと、全部「農薬」と呼ばれてしまうんです。
たとえば・・・こんなものも農薬に入ります。

	←この容器の中には、いちごの害虫を食べてくれるダニがたくさん入っています。これも定義によれば「農薬」です。
	←これはでんぷんでできていますが、殺菌殺虫のために使うので「農薬」です。

どうでしょうか、”農薬＝危険・毒物”というイメージを持っていた方がいらっしゃれば、そのイメージを少し変えていただけたでしょうか。

「でもいわゆる”化学物質”も農薬の中にはたくさんあるんでしょ？それは大丈夫なの？」
と思う方もいらっしゃるかも知れません。明日は「農薬の安全性」についてお話します(*^_^*)